
2003
| 日時 | 会場 | 出演 |
| 03年9月22日(月) |
水道橋・東京倶楽部 | 越智順子(vo) 嶋津健一(pf)、荒玉哲郎(b)、原大力(ds) |
(サード・セット)@イン・ザ・ウィ・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング、A酒とバラの日々、Bドゥ・ライト・ウーマン・ドゥ・ライト・マン、Cクライ・ミー・ア・リバー、Dドナ・ドナ、Eラビング・ユー・ワズ・ライク・ア・パーティ
2ヶ月ぶりのオチジュンのLIVE偵察です。 当夜のお店、「東京倶楽部」には、個人的に思い入れがあり、数年前、僕が某ジャズ同好サークルの幹事をやらせて貰っていた際、同店でクリスマス・パーティを開いたことがありました。 苦労も多かったサークル活動ですが、同店でのクリスマス・パーティは、数十名で盛り上がりに盛り上がって、今となっては楽しい思い出です。 又、パーティにあたり、予算や当日のスケジューリングなど、かなり無理をお願いしてしまったのですが、店長さん始めスタッフの方々が親切に対応してくれ、そういった面でも、とても良い印象を持ちました。 今宵は、そんな思い出のお店での初オチジュンLIVE。 さあ、どうなりますか?
仕事の都合で、遅れて店に到着すると、既にセカンド・セットの終盤、“サイド・バイ・サイド”から、“君の友達”へと移行するあたりでした。 アメリカのトラディショナル・バーのような、ハードボイルドな雰囲気を醸し出す店内の一番奥にステージがあり、「東京倶楽部」のロゴマークを中心に、向って左にピアノ(以前はアップライトでしたが、グランド・ピアノに代わっていました)、そして、なにかワクワクする“NEW ORLEANS”のネオン・サインの下にドラム&ベース、というポジショニング。 ステージ中央で歌うオチジュン、あれ〜? 座って歌っているのか? 彼女の姿が目に入った瞬間、その姿がいつもより小さく見えたので、腰を掛けているように感じました。 でも、ちゃんと立って歌っていたんですねぇ。 そうです、順子さま、ついにダイエットに成功されたよ〜で、なんと小柄なオチジュンの出来上がり???
インターミッションの間、阪神タイガースのセ・リーグ優勝を祝して、メニューから「チーズたこ焼」をオーダー。 これが中々の美味で、ビール美味い。 あ、しかし、ここは読売ジャイアンツのお膝元、水道橋じゃないですか? いかん、いかん。 まあ、いいか? ははは(笑)
さて、サード・セットとなり、トリオ演奏は無しで、いきなりボーカル・ナンバーからスタート。 曲は上記の通りで、CD収録曲を含めて、オチジュンのライブではお馴染みのものが多く聴かれました。 但し、ちょっと珍しかったのは、ジュリー・ロンドンの歌唱で有名な“クライ・ミー・ア・リバー”。 インターミッション中の打ち合わせの際、どうやら偶然に楽譜ファイルから同曲が見つかったようで、「やってみよぉかぁ?」というわけで取り上げられた模様。 この良い意味での“エエ加減さ”が良いですね。
嶋津さんのプレイを久々に聴きましたが、やっぱり良いなぁ。 シンプルそうに聞こえるコンプでも、よくよく聴くと、色々な要素が幾重にも散りばめられているようで、実に深い。 ザクザクと切れ込み、尚且つ、大きく横展開するエキサイティングなプレイ。 バラッドでは、まるで寝息のようなソフトさと、深呼吸のようなディープさを表現。 いやぁ、良いですね、ホント。
大阪のジャズ・シーンでは超売れっ子のベーシスト、荒玉さんが東京でプレイするのは滅多にないことで、今宵のライブは貴重です。 頼もしいトーンと、痒いところに手が届く心憎いプレイが堪らない。 ドラムはお馴染みの原大力さんで、ハッピーな人柄が表出されたようなドラミングには、心が躍ります。 音を無闇に大きくすることもなく、尚且つ、的確に有効打を繰り出して、トリオ演奏だけでけでなく、オチジュンのボーカルにも火を点ける、見事なドラミング。
観客をリラックスさせるオチジュンのMCも相変わらず舌好調で、店内に心地好い空気が流れます。 無駄な力が入っていない、安定した自然体でのボーカル表現には、何度でも聴きたい、と思わされます。 野球に例えるならば、以前は肩の強さを利用した剛速球ピッチャーだったのが、コントロール重視に代わったことにより、6分の力でも三振が取れるようになった、といったところでしょうか? お馴染みの18番、“ラビング・ユー・ワズ・ライク・ア・パーティ”でも、メロディをフェークさせながら、曲をグイグイと引っ張っていく存在感は特筆すべきことでしょう。
インターミッションの間や、終演後、観客が次々と控え席にオチジュンを訪ね、話しかけていきます。 彼女の気さくな人柄がそうさせるのでしょうし、何より、彼女の歌声が、観客をハッピーにし、その高揚した気分を彼女と分かち合いたい、と思わせるのではないでしょうか?